奥鬼怒のさらに奥の奥。秘境ともいえる栗山ダム。
訪れる人もなく、まったくの無人。ダム堰体下の広い芝生スペース。おまけにここから先は立ち入り禁止。と、空撮にはもってこいの場所。空撮しなければダム湖を見ることができないので、マルチコプター冥利に尽きる。
しかしファントム2導入以来、はじめての深刻なフライト・トラブルが発生。
バッテリー満タンでのフライト開始後4分。突然、コントロールがきかなくなり降下をはじめた。幸い広場上空での旋回撮影をしていたところだったので、最悪でもダム堰体部への墜落で済むかと覚悟を決めたら、地上10mあたりで静止。フェイルセーフが作動したようだ。ここからコントールをとりもどし、足元への強制着陸に成功した。ファントム2では初めての異常事態発生。バッテリー残量は完全に赤ランプ。数時間後、残量75パーセントまで自然回復。もう意味が分からない。信頼性が高いファントム2も、やはり万全ではないと思い知らされた。